▼今回、日本の製紙系列の古紙ヤードを調べてみた。欧米では製紙系列の古紙ヤードは多い。米国ではかって製紙、廃棄物、専業で三分するといわれた。最近は製紙系列のヤード数が減っているようだが。一昨年、ロンドンにでかけ、SCAリサイクリング(SCAの子会社)の工場を見学させてもらった。同社は勿論、製紙系列で、8ヵ所で年間50万トンの古紙を集めていた(英国全体の回収量は700万トン)。シェアは7%。
▼欧米の製紙系列のシェアは日本に比べて高い。日本は専業系が圧倒的にシェアを占めているので、製紙や商社が自前のヤードを持つと、反発を買い、古紙が買いにくくなる。例えば月1,000トンの古紙を自前で集めても、1万トンの購入先(複数)を失う恐れがある。
▼過日、福岡に出かけて中国人が経営するリサイクル工場(福岡県糟屋郡新宮町、昨12月にベーラーも設置)を見学させてもらってきた。国内では初めてか。てっきりプレスした古紙を輸出しているのかと思いきや、すべて国内向けだった。社長の蘇氏によると「同工場を買収したのは、廃棄物の収集運搬や中間処理の許可に魅力を感じたから」という。日本人のスタッフを使いこなしながら「リサイクル事業は将来性がある」とも語ってくれた。
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