4月下旬に一般社団法人廃棄物管理業協会の定例会で講演をさせてもらった。古紙問屋も何社か加入しているが、大半は一廃・産廃業者と管理会社で占められている。懇親会で様々な廃棄物業者や管理会社と話をして感じたことは、①廃棄物業者にとっては古紙=段ボールであること、②古紙価格や業界の情報はあまり知らないことである。
廃棄物業者の感覚としては、商売の基本は立米・重量当りの廃棄物処理費用で成り立っている。有価物の売却益は以前と違って大きくなっているが、あくまでも副産物という感覚である。つまり古紙を商品として扱っている古紙問屋と、廃棄物の副産物として扱っている廃棄物業者とでは、どうしても考え方が異なっている。
注目を集めたのは、直近の段ボール古紙価格と今後の価格予想、現在の需給動向、他国や世界の動向等。昨年は新聞古紙の輸出価格がキロ40円を超えていたという話は興味を示さず、むしろ段ボール古紙と段原紙の需給や価格動向を知りたいというニーズが多かった。
大手の排出元であるイオンやセブンの廃棄物管理部門は、ある程度の古紙価格の動向を把握しているが、最も欲しい情報は、地域ごとの自治体の入札価格だと以前話していた。大手排出元はエリアごとに入札を行っているので、その地域に適した価格かどうかを知りたいのだという。
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