
RISIが発行する10月15日付PPIで「中国で古紙輸入解禁の可能性」との記事が配信された。主に米国の輸出業者の談話に基づく内容だがゴシップの類いとの見方もあって真相は不明。米国の通関統計では今年も中国向けに僅かだが輸出されており、コスト増から需給両者に待望論があるのも確か。だが原料不足は想定内で、むしろ副次的な現象のほうが動揺を与えている。
▼それはコンテナ不足による物流網の寸断と海上運賃の高騰である。米国へ商品を運んだ後の空きコンテナを使い、安価なレートで中国へ古紙を持ち帰るというビジネスモデルを築いたのがナインドラゴンの張会長だった。しかし、中国の輸入禁止によってこのモデルが完全に崩れた。かつて古紙・廃プラを積んだ3000万TEU超ものコンテナは行き場を失い、船会社は航路の再編に急いでいる。
▼米国ではコンテナが滞留し受け入れ港の混雑も続く。一方の中国ではコンテナ不足が深刻化し、運賃も高騰したまま。付加価値の低い商品ほど海外輸出が難しくなっている。今年のクリスマスツリーは米国に出荷できず在庫の山だという。極度な物流の混乱は中国における世界の工場の地位をも脅かす。コンテナ需給の逼迫を緩和すべく、古紙輸入の解禁もありうるのか?!
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