昨年が古紙輸入の最終年になった中国。今年は当然ゼロになると考えられていた。
しかし1~3月は米国から中国向けに14万トン輸出されている。当初は通関業務の遅れによるものだと考えていたが、1月=4.1万トン、2月=5.6万トン、3月=4.6万トンと継続的に輸出されていることが確認された。詳細は不明だが、香港向けに大手メーカーが輸出枠(月1万トン程度?)を政府から貰っているという噂もある。4月以降も継続的に計上されるようだと、通年で50~60万トンの輸入量になる。ちなみに英国から中国向け古紙輸出は、今年1~3月で計3246トンだった。
▼19年のアジアにおける古紙輸入量は、中国1094万トン(39%):アジア8ヵ国1703万トン(61%)だったが、20年は中国689万トン(29%):アジア8ヵ国1698万トン(71%)。中国の減少分をアジア各国でいかに埋めるかが世界的な需給バランスを安定させる上で課題だったが、結果的に中国は405万トン減、アジア8ヵ国で計6万トン減という結果となった。この減少分はどこに行ったのか。①発生減、②第三国で古紙パルプ化、③欧米の国内消費・域内消費増、③欧州はトルコ向け、米国は中南米向け古紙輸出増ー等が考えられる。
2025年03月24日
コラム「虎視」
この冬、キャベツが未曾有の高値を記録した。昨年12月には、茨城県下妻市の畑でキャベツを盗んだとして中国籍の兄弟[...]
2025年03月17日
コラム「虎視」
シリコンバレー発のGAFAなどの新興企業がもてはやされる陰で、米国の製造業は着実に衰退してきた。製造業付加価値[...]
2025年03月10日
コラム「虎視」
愛媛県四国中央市で紙づくりが始まったのは江戸時代半ばの1750年頃と言われている。豊富な水と原料に恵まれたこと[...]
2025年03月03日
コラム「虎視」
丸住製紙が今年3月末で新聞用紙の生産を終了する。花形だった新聞用紙事業は今は昔である。新聞の普及に大きな役割を[...]