長崎市観光連盟のYouTube動画で、長崎市のごみ収集でそりを使った様子を見ることができる。そりと折りたたんだカゴを担いで、延々と続く坂を運んでいく作業員の様子が映る。坂の上に着くと、そりの上に置いたカゴにごみを積めるだけ積んで、そりを引っ張って階段を下ろしていく。道が狭くごみ収集車が行けない高台や斜面地区では、車が入れるステーションまで人海戦術で運ぶ。手慣れた人でもかなりの重労働で、そりの制御も難しいという。
▼長崎市内には1万7222ヵ所のごみステーションがあるが、1230ヵ所(7%)はこのような形でそりを使って階段を下ろしていく。長崎ではこのような回収方法を「引き出し回収」と呼んでいる。この地域では当然、古紙や他の資源物でもそりを使って回収が行われている。
▼長崎市は四方が海と山に囲まれた土地で、貿易や造船業によって栄えてきた。平地が少なく、山の斜面をなめるように家が建っており、日本一坂が多い街として知られている。坂道は風情があって眺めも良いが、高齢者にとっては日常生活の上り下りは大変。車いすで上ることもできないので、街を離れる住民も増えている。ちなみに全国の県庁所在地の中では、最も人口減少率が高い。
2025年09月15日
コラム「虎視」
18歳の時に東京に出稼ぎに行き、新橋の居酒屋で約2年間、住み込み社員として働いていたことがあった。そこで一番驚[...]
2025年09月08日
コラム「虎視」
古紙ヤードマップ2025の調査作業は順調に進んでいる。各社のホームページを参考にしながら、電話による調査を続け[...]
2025年09月01日
コラム「虎視」
5年ぶりに発刊する古紙ヤードマップの調査作業を行っている。5年前の2020年はコロナ禍の時だった。
[...]
2025年07月14日
コラム「虎視」
今号で紹介した熊谷紙業は、90年代から古紙パルプ生産を試行錯誤してきた。本紙268号(97年10月)を改めて読[...]