全国的に古紙輸出比率が高い地域は、関東・九州。逆に低い地域は、北海道・静岡・中四国。この輸出比率が高いか低いかによって、問屋の仕入価格にも大きな差が生じている。また国内比率が高い地域でも、製紙メーカーによって実勢価格の差が出ていることから、仕入価格を下げる足並みが揃わない。
▼1ヤード体制で運営している地方の問屋は、全量を国内メーカーに納入できているところもあり、平均販売価格が建値という問屋もある。同じ地域でも、平均販売単価が段ボール16~18円の問屋もいれば、輸出比率が高い問屋の販売単価は、キロ8~9円となっている。輸出比率が高い問屋は仕入価格を下げざるを得ず、問屋持ち込みで段ボールがキロ0~4円というところも。同じ地域の他の問屋の仕入価格は5~7円なので、かなり開きがある。
▼国内製紙メーカーの買い値にもやや価格差が生じてきた。あるメーカーは、キロ4~6円の輸出原紙枠で段ボール古紙を購入しているが、この幅が今年に入って徐々に拡大している。また新聞・雑誌においてもこの枠で購入する動きがある。地域による格差や国内・輸出の比率と同様、どの製紙メーカーと取引しているかによっても、仕入の価格差が生じる状況になっている。
2024年11月18日
コラム「虎視」
日資連は日本再生資源事業協同組合連合会の略称で、1973年のオイルショックの真っ只中に、主に専ら物の回収業者が[...]
2024年11月18日
ちょっとブレイク
サッカー日本代表の森保ジャパンが好調である。過去3年の日本代表の成績は29勝8敗5分(24年10月末時点)だが[...]
2024年11月11日
コラム「虎視」
小六会長とは全原連の新年会と総会で毎年顔を合わせていた。その会合が終わった後、いつも嘆いていた。「紙はゴミじゃ[...]
2024年11月04日
コラム「虎視」
生成AIの汎用ソフトが世に出て2年。ChatGPTはネット上の膨大なデータを解析して学習し、問題の解決策を示し[...]