中国は一昨年700万トン、昨年500万トンを超える廃プラを輸入していたが、今年の廃プラに対する輸入ライセンス量は、9月下旬時点でわずか7万トン。通年では9万トンほどになるだろう。昨年の廃プラ輸入量は583万トンで、市場価格では2,600億円に上る。わずか1年のうちに、2,600億円の市場が忽然と消えたことになる。
▼廃プラに携わる関係者によると、中国政府の高官はこう話しているという。「今年から中国の廃プラ輸入はほぼゼロになったが、何も困っていることはないではないか。環境汚染は改善されて、経済活動で困っていることもない。良いこと尽くしだ」と。多少は脚色されているとは言え、中国が廃プラの輸入規制を行ったことによって、経済面での混乱がないというのは事実である。
▼ではこの廃プラの代替原料は何か。回収量が伸びている国内の廃プラとバージン原料である。現在の中国国内のバージンPET原料はキロ150円、国内から回収された廃PETフレークがキロ120円。本来なら、輸入廃PETフレークがキロ90~100円(工場着値)で最も安いが、買うことはできない。当然、中国の廃プラ利用の製品は、今年からコストが膨れ上がっている。
2025年02月10日
コラム「虎視」
奈良市の人口は約35万人。47都道府県の県庁所在地の中で人口数は28番目の中核市である。その奈良市では古紙回収[...]
2025年02月03日
コラム「虎視」
本紙正月号に掲載した「政令市+東京23区のDX推進状況」の調査では、各市区の見解が様々で興味深かった。東京23[...]
2025年01月27日
コラム「虎視」
グラフィック用紙の内需減少に底が見えない。今年も6.3%減の見通しで、コロナ禍前から3分の2の規模まで縮小。段[...]
2025年01月27日
ちょっとブレイク
大阪・関西万博は25年4月13日から10月13日までの半年間、開催される。USJや大阪市ごみ焼却場にほど近い、[...]