
中国は一昨年700万トン、昨年500万トンを超える廃プラを輸入していたが、今年の廃プラに対する輸入ライセンス量は、9月下旬時点でわずか7万トン。通年では9万トンほどになるだろう。昨年の廃プラ輸入量は583万トンで、市場価格では2,600億円に上る。わずか1年のうちに、2,600億円の市場が忽然と消えたことになる。
▼廃プラに携わる関係者によると、中国政府の高官はこう話しているという。「今年から中国の廃プラ輸入はほぼゼロになったが、何も困っていることはないではないか。環境汚染は改善されて、経済活動で困っていることもない。良いこと尽くしだ」と。多少は脚色されているとは言え、中国が廃プラの輸入規制を行ったことによって、経済面での混乱がないというのは事実である。
▼ではこの廃プラの代替原料は何か。回収量が伸びている国内の廃プラとバージン原料である。現在の中国国内のバージンPET原料はキロ150円、国内から回収された廃PETフレークがキロ120円。本来なら、輸入廃PETフレークがキロ90~100円(工場着値)で最も安いが、買うことはできない。当然、中国の廃プラ利用の製品は、今年からコストが膨れ上がっている。
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