今年から中国は廃プラの輸入を禁止した。今年前半は、昨年まで中国に輸出されていた廃プラが東南アジアに流れた。春頃までは順調に推移していたが、これらの膨大な量を受け入れる設備、インフラ、ノウハウ、規制がなく、5月から東南アジア各国は順次輸入を禁止、又は規制を行っている。
中国系の廃プラ商社の大発は、日本の産廃業者と提携し、現在2工場で廃プラの処理を手掛ける。当初はAフレークで中国輸出を考えていたが、中国の税関が想定以上の検査基準で、シップバックが頻発したため、フレークの輸出を断念してペレット化に切り替えている。
PETボトルは各国内メーカーが増産体制を構築しており、これまで以上に仕入れ競争が激化する見通し。また産業系の廃プラは、品質が良く分別された物であれば、比較的ペレット化が容易であり、新規参入業者が今後は増えるかもしれない。しかし家庭系廃プラやMIX系廃プラは、分別を徹底してもマテリアル利用できるものが限られる。既に古紙問屋の中では、PET以外は扱わないところも増えてきた。廃プラ全体では、サーマルリサイクルがこれまで以上に主流になっていくのではないか。
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