▼新年互礼会の挨拶でバズワード(頻出用語)だったのが「AI、IоT、ビッグデータの活用」。これら技術は人手不足や生産性向上の切り札としても期待が厚い。紙パ産業で先行するのは日本紙パルプ商事である。2016年に共同でAI開発の子会社を設立。紙製品の在庫状況や道路情報を反映しながら、最適な配送コースをAIが判断するシステムを開発。昨秋から洋紙納品で試験運行を始めた。
▼古紙業界でもAIの活用が注目されるところ。古紙の取引そのものはアナログな文化がまだまだ強く、臨機応変と融通無碍さがモノをいう世界である。とはいえFAXを使った発注や一カ月毎の値決め交渉など、コミュニケーション手段の改善余地はある。また、自動運転技術の進化は、収集運搬・出荷時における事故のリスクを限りなく下げられる利点もあるだろう。
▼かくゆう業界誌もAIの活躍によって、近い将来にオワコン(終わったコンテンツ)化するとの予測もある。すでにAP通信はワードスミスというAI記者が企業業績に関する記事を書いている。日経新聞も上場企業が開示する決算情報から、AIが即座に要点を記事にまとめて配信するサービスを開始した。この自虐的なコラムは今のところ人間が書いているだが。
2025年06月30日
コラム「虎視」
2015年に日本マテリオと共催して、古紙ジャーナル韓国ツアーを開催した。
▼その時に家庭紙メ[...]
2025年06月23日
コラム「虎視」
韓国には業界紙というものが存在しないという。その理由は主に3つある。
▼①そもそも各業界[...]
2025年06月16日
コラム「虎視」
日本には売上高1兆円超の上場企業が177社ある。その顔ぶれの変化は産業構造の移り変わりを映す。近年ではキーエン[...]
2025年06月09日
コラム「虎視」
各国の新聞用紙生産量は、ピーク比で米国は95%減、中国85%減、韓国77%減、日本は60%減。世界中どこを見渡[...]