▼紙製容器包装の今年度の引き取り予定量(容リ協会が自治体から引き取る)は3万6,500トン。容リ法による分別収集がスタートして今年で7年目を迎えるが、当初、ごみとして排出される紙製容器は200万トン。このうち一割か二割を再商品化するのが狙いだったが、7年経過して2%も集らず。紙製容器に限れば、同法が破綻していることは明らか。
▼同法に代わって自治体が任意で古紙の分別収集を進めてきた。紙製容器はもっぱら雑誌や雑がみとして集められている。従来の新聞、雑誌、段ボール、紙パックの他に、近年、雑がみを別個に集める自治体が増えた。千葉市の分別収集もしかり。
▼今回、16大都市の分別収集の実施状況を調べてみた。ビン、缶からPETボトルに普及した分別収集だが、古紙、プラスチック製容器包装にまで対象品目が拡がりつつある。缶や古紙は容リ法に基づかず、自治体が任意で集めているわけだ。プラ容器は10市、古紙は半数の8市が実施している。プラ容器よりも古紙がもっとも遅れてしまったが、関東・中部の大都市では川崎市を最後にすべて実施される。残るは西日本の大都市の動向だろう。16大都市すべてで古紙の分別収集が実施される時代がやってくるのかどうか。
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