▼2013年の中国の古紙輸入量は2,924万トンで、前年比2.8%減となった。2012年に初めて3,000万トン台に乗せたが、昨年は届かず。中国の国家統計局によると、昨年の紙・板紙生産量は1億1,500万トンで、前年比0.9%増と発表された。ただ国家統計局の数値は毎年10%ほど水膨れしており、おそらく1億300万~400万トンの生産量だと推測される。
▼中国の古紙輸入量は、ヨーロッパからの輸入量が80万トン減、10%の減少となった。これは中国政府が昨年3月から実行しているグリーンフェンス(環境規制)の影響によるもので、品質が悪く、ごみの混入が多いヨーロッパ品が規制によって引っ掛かった。
▼このグリーンフェンスの影響が古紙よりも大きかったのが廃プラスチック類。昨年の中国の廃プラ輸入量は788万トンで、前年比11%の減少となった。廃プラの中でも品種ごとの増減が大きく、PE、PSは微減だが、PVC(塩化ビニール)が45%減、その他の廃プラが28%減。その一方でPETの輸入量は7.5%の増加となった。ちなみにPETは日本からの輸入が最も多く、昨年の増加も日本品が牽引した形。中国の環境規制が強まるほど、品質の良い日本品が売り手市場になる。
2025年04月14日
コラム「虎視」
17年に発刊された「アマゾンが描く2022年の世界、田中道昭著」という本に出てくる近未来像がある。無人コンビニ[...]
2025年04月07日
コラム「虎視」
概ね売上10億円以上の古紙問屋を対象に業況調査アンケートを実施したが、回答率は3割強にとどまった。経営状況の公[...]
2025年03月31日
コラム「虎視」
2018年から開始した中国のナショナルソードにより、鉄スクラップも輸入禁止となった。しかしその前から中国は世界[...]
2025年03月31日
ちょっとブレイク
読者から「サッカーのコラムを毎週書いて欲しい」という声を頂いた。さすがに毎週は無理だが、改めてサッカーファンが[...]