国際紙パルプ商事(KPP)の古紙問屋の親睦会であるリサネット会がメンバーを拡充するなどして、5月19~20日に4年ぶりの会合を開いた。軽井沢にある同社の保養所やホテル音羽の森に全国の古紙問屋31社が集い、ゴルフなどを通じて懇親を深めたという。同社はこれから海外事業とともに古紙事業にも力を入れていくそうだ。
▼KPPは来年で創業100周年の節目を迎える。ここに照準を合わせ、田辺会長兼CEOが段階的に中期経営計画「GIFT」を策定。構造改革や海外進出に取り組み、2018年6月の株式上場で企業体を大きく成長させた。大躍進だったのが、2020年7月の仏アンタリスの子会社化だ。紙離れで紙卸に陰りがみられると思いきや、この買収で日本トップ、世界3位の紙卸売商に踊り出た。
▼古紙は国内・海外への販売とともにむさしの紙業など複数の事業会社を擁する。またスーパーや小売店などに置くポイント回収機は全国に400台超を数え、各地の古紙問屋とネットワークを形成する下地となった。古紙市場も回収・輸出が縮小傾向にあるが、紙卸売で躍進を遂げたような同社の妙手が注目される。近日、田辺会長へインタビュー予定なので、功績の足跡とともに展望を聞いてみたい。
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