東京・新橋の居酒屋で働いていた19歳の時に知り合った友達がいる。もう30年も会ってないが、ひょんなことからフェイスブックで繋がった。そして先日、鹿児島に取材で行くので、その前の日に30年ぶりに会って飲むことになった。昔は知らなかったが、その彼は鹿児島県日置市で江戸時代から193年続いている鍼灸院の六代目だった。そう言われると当時、東京で専門学校に通っていると話していたことを思い出した。
なにせ30年前の1993年は、まだ携帯電話もPHSもなかった。ポケベルがあったのかどうかも定かではない。今考えるとあの時はどうやって待ち合わせの連絡をしていたのか不思議だ。ジュリアナ東京が最後の賑わいを見せていた時期で、まだバブル時代の余韻が少し残っていた。
さてその彼と連絡のやり取りをしていると、「ひょっとして次の日の取材は丸山喜之助商店に行くの?」と聞かれた。「そうだよ、地元だから有名なんだね」と返事をしていたが、何とその彼は、丸山喜之助商店の丸山社長と幼馴染みだったのだ。同じ町内に住んでいて、同じ剣道の道場に小学1年生から通っていた仲だった。剣道の団体戦は5人制で行われるが、二人とも主力メンバーで、常に一緒に行動していたという。
3人で日置市内の居酒屋で飲んだが、丸山氏が一番驚いていた。「なんで君たち2人が繋がっているの!?」。ちなみに鍼灸師の彼も私も、名前はタカヒロで一緒だ。本当に世の中が狭いことを実感した。
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