▼4月の古紙輸出量は過去最高の56万トンを記録したが、この記録はしばらく破られないのでないか。1ー4月累計でも180万トンに達し、月平均45万トンの輸出である。昨年間は月平均29万トンだから月16万トンも増えている。どの商社がシェアを伸ばしているのか気になったので調べてみた。
▼割合を推定すると日本商社:中国商社:問屋の独自輸出が45%:40%:15%。中国商社がこの半年で倍近くに扱いを増やしているようだ。中国商社とは美国中南日本、トーチインターナショナル、西東京通商、東方物産などである。これが18万トン前後。
▼一方、日本商社とは豊田通商、日本紙パルプ商事、住商紙パルプ、日商岩井紙パルプ、国際紙パルプ商事などで、これが20万トン。問屋の独自の輸出は大久保、松本光春商店、兼子などで、中国メーカーに直に輸出したり、ブローカー経由の輸出を行っている。これが7万トン前後とみられる。
▼日本商社は昨年の暴落時に痛手を受けたところが少なくない。このため様子見しながら輸出している。一方、中国商社は、数量枠にしばられないなど、確実な販売ルートをもっており、積極的な買い付けができた。こうした背景から中国商社が輸出を伸ばした。
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