▼米国西海岸で段ボールの輸出価格が値下がりしてきた。中国の国慶節前に調整局面を迎えたことになり、どこまで下がるか、関心が集まっている。本紙が今3月中旬、米国西海岸に出かけた頃、CIF120ドル前後だった。8月末にはこれが180ドルまで上昇。5ヵ月で60ドルの上昇といえよう。リーズナブルな値段(手頃な価格)は150ドル前後といわれるので、国慶節を挟んで30ドル程度下がるのかどうか。
▼仮に米国品が150ドルまで下がると日本品は140ドルが上限か。CIF140ドルで成約すると為替を1ドル93円で計算するとトン1万3,020円。主要港に近い古紙ヤードで輸出経費が2,500円で済めば1万520円。問屋手取りはキロ10円52銭になる。国内建値が13円~15円だから、再び輸出価格とは格差が開くが。
▼今年上半期の米国の紙・板紙生産や古紙消費はともに前年比16%ダウン。回収量が不明だが、日本と似た状況とみれば七%ダウン。ところで中国の製紙メーカは昨夏、需要低迷で減産を強いられた。それまで生産増が需要増に追いつかなかったが、これからは過剰生産に陥り生産調整の局面にたびたび遭遇する?日本も高度成長期、製紙産業は過剰生産に苦んだ。
2025年06月30日
コラム「虎視」
2015年に日本マテリオと共催して、古紙ジャーナル韓国ツアーを開催した。
▼その時に家庭紙メ[...]
2025年06月23日
コラム「虎視」
韓国には業界紙というものが存在しないという。その理由は主に3つある。
▼①そもそも各業界[...]
2025年06月16日
コラム「虎視」
日本には売上高1兆円超の上場企業が177社ある。その顔ぶれの変化は産業構造の移り変わりを映す。近年ではキーエン[...]
2025年06月09日
コラム「虎視」
各国の新聞用紙生産量は、ピーク比で米国は95%減、中国85%減、韓国77%減、日本は60%減。世界中どこを見渡[...]