
▼震災から約2ヶ月を経た。ようやく冷静さを取り戻しつつあるが、今年は古紙需給の見通しが立ちにくい。輸出に関わる放射性物質の問題も収束が見えて来ない。ただいえるのは、震災ショック後の経済への打撃から大幅な発生減は避けられないということだろう。
▼震災後、サプライチェーンといわれる製造業での部品の供給網が崩壊してしまい、多くの工業製品の生産に混乱が生じた。製紙分野に限っていえば、古紙が不足して工場の稼動に支障が出たという話は聞かなかった。古紙は①原料という性質上、代替が利く、①古紙ヤードが飽和状態だった、②回収量が消費量を上回っていた―ことが要因か。
▼発生が減り、特に逼迫感が強まりそうなのが新聞古紙だ。関係筋によると、3月トータルでみた新聞の重量は2割減だという。新聞古紙の約四割を占める折込みチラシの減少も響く。4月の回収量はさらに落ち込んだのではないか。新聞用紙への平均の古紙配合率は70~75%ほど。大手製紙は、2、3年ほど前からパルプの配合増といった対策もとってきた。発生減に影響を受けるのは、いわき大王製紙のように古紙100%の新聞用紙を生産する工場だろう。折込みチラシが減ることで、白色度への影響も生じてくる。
2025年12月15日
コラム「虎視」
高3の息子は奈良高専の情報工学科に通っているが、今週、社会見学活動で大阪府警を訪問する。「サイバー攻撃やサイバ[...]
2025年12月08日
コラム「虎視」
03年に高良・高橋常務、古紙ジャーナル創業者の父、私の3人で、愛媛県の常裕パルプ工業を訪問した。そこで古紙パル[...]
2025年12月01日
コラム「虎視」
日本国内の古紙利用工場は中小を含めて約140カ所。そのうち家庭紙(ティッシュ・トイレット等)を生産するのは52[...]
2025年12月01日
ちょっとブレイク
凄い時代が来たものである。大谷選手は、投手で10奪三振の好投を見せながら同じ試合で3本塁打を放ち、全てのメジャ[...]