2020年7月27日 オピニオン » 1387号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

 7月3日からの大豪雨により、熊本県内では河川が氾濫。特に南部の球磨川(くまがわ)の氾濫によって、人吉市・八代市・球磨村・芦北町では市村の多くが濁流に飲み込まれ、多くの被害を出した。死者数は7月20日時点で65人となり、2016年に起きた熊本地震時の死者数(直接死は50人)を超えた。

 ▼協業組合石坂グループは、人吉市の中核工業用地にある約1万坪の空き地で、災害ごみの受入支援を行っている。準備段階では、まず軟弱な土地を重機で固めて整地し、その上に鉄板を敷いて災害ごみの仮置場を確保した。災害の発生を聞いてすぐに鉄板のレンタル会社に予約を入れたという。鉄板の枚数は1500~2000枚に及ぶ。現在でも1日1000台以上の災害ごみ持ち込み車両が列を作るが、当初の混乱はなく、品種ごとに置場を分けてスムーズな荷下ろしが出来ている。

 ▼協業組合石坂グループは熊本地震後も災害ごみの受入支援を行っていた。熊本地震時の災害ごみの総量は300万トン強。県内の自治体や処理業者と共に3年がかりで処理を終えた。その後、西日本豪雨で岡山や広島が被災。援助要請によって復興支援に行き、今年6月末に支援チームが業務を終えて帰ってきた矢先のことだった。

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