11年ぶりに韓国最大の古紙問屋であるテソリサイクリングを訪問した。以前、同社を訪問したのは2008年4月で、リーマンショック前の鉄スクラップがトン6万円に高騰していた時期。同社に設置していたPPバンドのベーラーを報道したことで注目を浴びた。
▼当時、鉄スクラップ価格の高騰で番線価格が値上がりし、問屋のコストが大幅に膨れ上がっていた。月間数万トンの古紙を扱う大手問屋では、この番線コストだけで年間数1000万円~1億円ほどかかる。最大手の問屋ともなると、この番線コストが2億円以上になる。これが鉄スクラップ価格の高騰で更に上がったのだから、たまったものではない。ちなみに当時、番線代はキロ140円以上に上昇していた。
▼欧州ではPPバンドのベーラーは数多く見られ、中国の理文造紙の工場では、フランスやスペインのOCCが、PPバンドで梱包されているのを何回か見た。韓国のテソリサイクリングに設置されているPPバンドのベーラーは、ドイツのパール社製で価格は8000万円。高価だが非常に結束力が強く、1ベールで1.5トン~2トンのベールを作ることも可能だという。しかしこの高価なベーラーが現在は使われていない。その理由は次号で。
2024年05月20日
コラム「虎視」
日本のバブル経済は、85年のプラザ合意が発端。急激な円高で金融緩和政策を始めた結果、企業は資金融資が容易となる[...]
2024年05月13日
コラム「虎視」
創業者の父は「男は自分で進む道を決めるべき」と話していた。自分で決めたこと・話したこと・書いたこと・行動に対し[...]
2024年04月29日
コラム「虎視」
現在は第3次古着ブームである。第1次ブームは70年代で、アメ横を中心に米国製輸入ジーンズ等が人気となった。第2[...]
2024年04月22日
コラム「虎視」
財務省の貿易通関統計によると、日本から古紙パルプの輸出量が急増している。昨年半ばごろから増え始め、直近の24年[...]