▼今年も中部商組の秋の海外視察旅行に同行させてもらう。今年の視察先はマレーシアのクアラルンプール。王子グループの段原紙メーカーであるGSペーパー、段ボール工場、古紙ヤード、古布の大手業者である大綿(愛知県愛西市)のマレーシア工場の視察を行う予定。
▼王子グループのGSペーパーは1990年に設立したマレーシア最大級の段原紙工場で、年産能力は27万トン。マシン2台、パルパー4基、リファイナー11台等の抄紙設備の他に、段ボール工場も2工場ある。古紙パルプから段原紙生産、段ボール箱の製造まで手掛ける一貫メーカーとなっている。ちなみに東南アジアで王子グループの段原紙工場はここだけ。また同社は近郊に34ヵ所の古紙ヤードを持つ。海外視察を通じて同国の製紙事情、古紙事情について学びたい。
▼マレーシアは古布の輸入大国としても知られ、日本からの輸入量が圧倒的に多い。昨年のマレーシアの古布輸入量は16万9千トンで、国別では①日本8万9千トン(52%)、②韓国2万9千トン(17%)、③オーストラリア1万5千トン(9%)。同国最大の古布業者であるホン・スーンの工場も見学したかったが、クアラルンプールから車で五時間ほどかかるというので断念。
2025年06月30日
コラム「虎視」
2015年に日本マテリオと共催して、古紙ジャーナル韓国ツアーを開催した。
▼その時に家庭紙メ[...]
2025年06月23日
コラム「虎視」
韓国には業界紙というものが存在しないという。その理由は主に3つある。
▼①そもそも各業界[...]
2025年06月16日
コラム「虎視」
日本には売上高1兆円超の上場企業が177社ある。その顔ぶれの変化は産業構造の移り変わりを映す。近年ではキーエン[...]
2025年06月09日
コラム「虎視」
各国の新聞用紙生産量は、ピーク比で米国は95%減、中国85%減、韓国77%減、日本は60%減。世界中どこを見渡[...]