
▼時代とともに大きく変化しているのが、商社の古紙取扱量。2000年まではJP、住商紙パルプ、丸紅、加商、兼松の各商社が凌ぎを削った。02年に輸出時代が本格化してからは、加商の商圏を引き継いだ豊通、兼松の商圏を引き継いだ日商岩井が勢力を伸ばす。また外資系商社も勢力を拡大した。しかしリーマンショックによって日本の総合商社の多くは、古紙事業から撤退。豊通は古紙事業から完全に撤退し、住商紙パルプは国際紙パルプ商事に吸収合併された。
▼ところで総合商社という形態は世界的に珍しい。資源メジャーや穀物メジャー、財閥企業は世界中に数多く存在するものの、総合商社という存在は日本独自のものだという。現在、日本の総合商社は大手七社時代と言われている。財閥系の三菱商事、三井物産、住友商事、繊維出身の丸紅、双日、伊藤忠商事、自動車出身の豊田通商の7社である。
▼現在の総合商社は大きな変革時期を迎えている。2000年代から続いた資源バブルは、中国経済の失速と共に終焉を迎えている。原油価格、鉄鉱石価格は軒並み下落し、資源依存率が高かった総合商社は、収益が大幅に悪化した。資源に頼らないイニシアチブを持つことが、各社の課題となっている。
2025年12月15日
コラム「虎視」
高3の息子は奈良高専の情報工学科に通っているが、今週、社会見学活動で大阪府警を訪問する。「サイバー攻撃やサイバ[...]
2025年12月08日
コラム「虎視」
03年に高良・高橋常務、古紙ジャーナル創業者の父、私の3人で、愛媛県の常裕パルプ工業を訪問した。そこで古紙パル[...]
2025年12月01日
コラム「虎視」
日本国内の古紙利用工場は中小を含めて約140カ所。そのうち家庭紙(ティッシュ・トイレット等)を生産するのは52[...]
2025年12月01日
ちょっとブレイク
凄い時代が来たものである。大谷選手は、投手で10奪三振の好投を見せながら同じ試合で3本塁打を放ち、全てのメジャ[...]