
▼日本における出版社の数は約三千五百社、書店の数は約一万四千店。雑誌・書籍の販売部数がピークだった一九九五年に比べると、出版社は二~三割減、書店数は六割減という惨状である。
▼出版の流通は取次と言われるエージェントが実質支配している。取次は仕入・集荷・販売・配達・倉庫・集金・金融等の機能を持ち、通常八%前後のマージンで全国に配本を行う。この取次は全国で三十数社ほどしかなく、その中でもトーハンと日販が全体の七~八割を占有している。つまり現在では、市場に出回っている三十五億冊(発行部数)のうち、この二社で約二十六億冊を扱っている訳だ。
▼しかし昨年、取次四位の栗田出版販売が経営破綻し、取次三位の大阪屋に吸収された。またトーハンと日販は近年、書店の買収・提携を積極的に進めており、これまでの黒子の働きから、実質的な書店経営に乗り出している。
▼昨春、大日本印刷と紀伊國屋書店は、合弁会社を設立。電子・ネット書店のサービス強化や、仕入・物流業務の合理化等を掲げている。また紀伊國屋書店は昨年九月に発売した村上春樹の小説で、初版十万部のうち九万部を買い取り、全国の書店や取次各社に流通させた。各社とも新たな取り組みで生き残りをかける。
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