2026年6月4日 オピニオン » 1675号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

 中国は日本の多くの古紙業者や商社にとっては、もはや過去の存在である。中国は2018年からMIX古紙の輸入を禁止し、21年からは全ての古紙輸入を禁止した。これ以降、日本の古紙が直接、中国に輸出されることはなくなった。

▼中国の古紙輸入禁止以降は、古紙パルプの輸入が増加した。特にタイからが多く、これは主に山鷹国際HDが米国のOCCを原料としてタイで古紙パルプを生産したもの。古紙パルプの生産工程は、異物やラベル、テープ、ビニールを全て除去してから、破砕機で一次破砕する。次に破砕した段ボールを引掻くようにして繊維状に裁断し、それを押し固めたものがドライパルプだ。現在日本では、熊谷紙業・古河工場(茨城県)や龍辰・桐生工場(群馬県)等が、ドライパルプを生産して中国に輸出する。

▼25年の中国の古紙パルプ輸入量は計351万トンで対前年比14.2%減。主な輸入国はタイが213万トン、マレーシアが102万トンで、日本からも約4万トンある。平均単価は270ドルで、円換算ではキロ43円。国別ではタイ品が40.2円、マレーシア品が43.7円、日本品は37.7円。中国の段原紙メーカーは、キロ38~44円の古紙パルプを輸入しても生産コストが合うということになる。

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