2006年10月2日 オピニオン » 707号

コラム「虎視」 707号

コラム「虎視」

▼名古屋市がごみ非常事態宣言を出したのは平成11年2月。その前年に掲げていたごみの減量化目標は10年後を目処に25万トン減らすというものだった。それが3年後の平成13年度に7年も前倒しで目標を達成する。ごみの減量と同時に家庭から回収された古紙の数量も飛躍的に伸び、3年前の約2.8倍の約13万トンに達した。

▼横浜市は昨年度、5年前倒しでG30プランを実現した。同プランは平成22年度のごみ排出量を13年度に対し30%削減するというもの。数量でみると5年で55万トンのごみが減った。同時に家庭から回収された古紙の数量も22万トン強となり、前年度に比べて9万トンも増えた。ごみの減量化と古紙の回収促進はコインの裏表の関係にあるといえよう。

▼集団回収や分別収集(行政回収)で集められる家庭系古紙と違って、オフィスや商店街などから集められる事業系古紙はデータがない。名古屋や横浜で事業系古紙の回収も大幅に増えているが、数量は推測の域を出ない。ただ事業系ごみの半分は紙ごみ。現在、100万トンを超える事業系ごみが排出されているのは、東京23区と大阪市のみ。両市で30万トンの事業系ごみが減れば、紙ごみ15万トンが回収の対象に。

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