文科省は24年から教科書のオール電子化を目指す。先駆けて19年からGIGAスクール構想を開始。これは「学校教育において1人1台PC端末の保有を標準化する」というもの。既存の教育とICT化の融合を図るために開始。コロナ禍によってオンライン授業が増えたこともあり、普及は前倒しで進み、現在は98.5%の導入率となっている。
▼義務教育課程におけるほぼ全ての教科書は、国が購入して無償で給与される。小学校では、教科書全教科分だと1年間で約4000円になる。しかし現時点では、デジタル教科書は無料ではなく有料。これがデジタル教科書導入の弊害となっている。政府はGIGAスクール構想導入時に、PC端末の購入費、全学校での校内LANと電源の整備等に2300億円の特別予算を支出。デジタル教科書に移行後、無償化できるかどうかが普及の鍵となる。
▼20年の15歳未満人口は1508万人。小学生が年間で使用する教科書の平均重量は約4.7キロ。1508万人×4.7キロ=約7万1千トン。残部や教員使用分も含めると、概算で1年間に約8万トンの教科書が使用され、一定期間後に古紙として排出される。22年の雑誌古紙回収量は258万トンなので、教科書の比率は3.1%となる。
2025年03月17日
コラム「虎視」
シリコンバレー発のGAFAなどの新興企業がもてはやされる陰で、米国の製造業は着実に衰退してきた。製造業付加価値[...]
2025年03月10日
コラム「虎視」
愛媛県四国中央市で紙づくりが始まったのは江戸時代半ばの1750年頃と言われている。豊富な水と原料に恵まれたこと[...]
2025年03月03日
コラム「虎視」
丸住製紙が今年3月末で新聞用紙の生産を終了する。花形だった新聞用紙事業は今は昔である。新聞の普及に大きな役割を[...]
2025年02月24日
コラム「虎視」
トランプ大統領の顧問を務めるイーロン・マスクは、南アフリカからカナダを経由して米国に移り住んだ移民の一人である[...]