2022年6月27日 オピニオン » 1481号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

 共和紙料の中村市太郎会長が今年4月18日に急逝した。本紙の創業者と同じ昭和21年生まれで、昨秋お会いした時はとても元気そうだった。むしろ脳卒中で半身不随となって闘病中であるうちの父のことを心配して、とても気に掛けてくれていただけに非常に驚いた。

▼共和紙料は1951年(昭和26年)、大阪市此花区で中村博氏が個人商店として創業。会社設立は67年で、同時期に本社を高槻市に移転した。現在は大阪府下に7ヤード(高槻・高槻第二・東大阪・長田・門真・八尾・港)を展開している。またグループ会社として信和商事・天馬・ケーアールシーがある。信和商事は京都・大阪・滋賀・三重に5ヤード、天馬は大阪で2ヤードを運営。ケーアールシーは運送会社、他にベトナムに関連会社がある。

▼本紙が創刊したのが92年で、中村市太郎氏の社長就任が93年。本紙創業者と同年生まれで同時期に社長になったこともあり、交流が盛んだった。本紙創刊時、中村氏は「1年間だけは広告を出すが、その後は出さない。いろんな新聞や業界紙があるが、広告を頼りにするようではダメ。中身で勝負してほしい」と言われたと聞いた。その言葉は今でも古紙ジャーナルの経営方針として受け継いでいる。ご冥福をお祈りいたします。

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