2022年4月11日 オピニオン » 1471号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

 つい十数年前までは毎週のように「〇〇新聞です」という勧誘が来た。他紙を取っていることを伝えると、「その契約が終わってからで大丈夫です」と言われ、数年先まで購読契約が決まっていた時期もあった。契約時に様々な商品が貰えるので、購読する新聞を変えていく方がお得だったのだ。

 ▼新聞購読の営業を専門に行っている人たちは新聞拡張員と呼ばれていた。拡張員には、自由拡張・専属拡張・案内拡張・連勤拡張・張り付け拡張等があった。自由拡張は独立営業マン的な形で、販売店や新聞社に捉われずに営業する方式。専属拡張は特定の販売店が囲う方式。案内拡張は専属が案内人となり、現読・約入り(購読者・購読予定者)を避けて新規顧客を狙う方式。連勤はグループで勧誘し、張り付けはマンション等を決めて新規入居者を狙う方式である。

 ▼一世帯当りの新聞購読数は、ピークだった97年の1.22部から、21年は0.59部と半減している。そのため新聞購読は、新規営業よりも既存読者の繋ぎ止めに重点を置く。読者サービスとして銭湯や整骨院の無料券配布や、相続関連の無料相談も受け付ける。高齢読者のニーズを取り込まないと読者離れが加速するので、無料電話相談窓口を開設する販売店もある。

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