▼全国古紙ヤードマップ作成のためにデータを集めていると、関東地区にはベーラー(大型プレス機)を持たない回収業者が多いのに改めて驚かされる。回収業者が多い理由として①問屋と回収業者が棲み分けしている②集団回収、行政回収(分別収集)、新聞販売店回収などが普及、浸透し、家庭から多様な方法で古紙が集められている③家庭系だけでなく、産業系・事業系・オフィス系の古紙が集まりやすいーためであろう。
▼ところが静岡県以西の中部圏に入ると、無人の回収ボックスなどが増え、関東には見られない回収スタイルが目立つようになる。関東で無人の回収基地を設けるには①50坪、100坪といえ地価が高すぎる②多様な回収方法がすでに普及しているので古紙が集まらないといわれる。中部以西で普及の兆しが出てきた、問屋やスーパーの店頭に無人計量システムを設置(ポイント制を導入して顧客に還元する)して家庭から古紙を集める方法も、関東では関心が薄いようだ。
▼このように古紙の集め方ひとつとっても東西文化の違いがくっきり。弊社の所在する奈良市では集団回収、ちり紙交換、無人の回収基地の三本立て。関東圏は集団回収、行政回収、新聞販売店回収の三本立て。スタイルがまるで違うわけだ。
2025年06月30日
コラム「虎視」
2015年に日本マテリオと共催して、古紙ジャーナル韓国ツアーを開催した。
▼その時に家庭紙メ[...]
2025年06月23日
コラム「虎視」
韓国には業界紙というものが存在しないという。その理由は主に3つある。
▼①そもそも各業界[...]
2025年06月16日
コラム「虎視」
日本には売上高1兆円超の上場企業が177社ある。その顔ぶれの変化は産業構造の移り変わりを映す。近年ではキーエン[...]
2025年06月09日
コラム「虎視」
各国の新聞用紙生産量は、ピーク比で米国は95%減、中国85%減、韓国77%減、日本は60%減。世界中どこを見渡[...]