2019年12月23日 オピニオン » 1358号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

 「グリーン・ウォッシング」という言葉がご存じだろうか?上辺だけ、見せかけの環境配慮のことを指す造語だそうで、持続可能なアプローチを欠いた、PR手段に過ぎないエコ活動のことだ。「脱プラ対応」が耳目を集めたエコプロだったが、どれほど環境負荷を軽減した製品やサービスなのか、リサイクル性能を含めて検証するプロセスも必要ではないか。

 ▼例を挙げれば、ストローも紙製にすることは脱プラには繋がるかもしれないが、プラごみ全体からみれば微々たる量。また某大手アパレルが切り替えた紙袋も「臭気がする」として、再利用されずにごみ箱行きの憂き目にあっている。同じ機能を果たすものでも、重量比ベースでは紙のほうが重い。焼却処分されるのであれば、結局ごみ量が増えまいか、と懸念する声も自治体から上がっている。

 ▼翻って古紙調達においても「古紙リサイクルシステムを維持するため」と据え置かれた段ボール古紙の建値18円。一方で製紙メーカーによっては、戦略的に在庫を低水準に据え置く。かつては問屋に在庫機能を期待せず、メーカーが需給調整の役割を担ってきた。在庫繰りに苦心する問屋からは「建値の維持だけでなく、発注量の維持を」との悲鳴に近い声も聞こえる。

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