
現在、東南アジア向けの古紙市況は日本品がもっとも安い。市況低迷の先導役にもなりつつある。選別精度の高さで品質は世界一と自負しながらも、欧米のサプライヤーから投げ売り状態に非難を受ける始末だ。日本市場は確立されたリサイクルシステムで需給調整がなされにくい。構造的に余り過ぎた古紙が行き場を失って、下げ相場をけん引する結果を招いている。
▼しかし、これほど初期分別が徹底された日本の古紙がごみ混じりの欧米古紙と一緒くたにされ、安く買い叩かれていいものか。中国に続いて、ベトナムやインドネシアなどでも古紙の輸入に際した規制を強める方向に動いている。政府による規制強化は避けられないにせよ、現地の製紙メーカーの古紙需要は底堅い。サプライヤー側の国からも現地政府に接触して、日本の古紙は除外対象にすべく動くときではないか。
▼全原連や古紙再生促進センターを筆頭に、日本製紙連合会や日本貿易振興機構を巻き込み、経産省や環境省などとも連携して、ロビー活動を積極展開できないか。日本の古紙はごみでなく、品質が管理された原料であることを海外政府に強くPRしていかなければならない。このままでは日本のリサイクルシステムが崩壊の危機に瀕してしまう。
2025年11月03日
コラム「虎視」
前回古紙ヤードマップを発行したのが2020年5月だが、この5年の間に古紙を取り巻く状況は一変した。
[...]
2025年10月27日
コラム「虎視」
今回は山﨑紙源センター特集。社名は「やまさきかみげんセンター」と読む。「やまさき」を「やまざき」、「かみげん」[...]
2025年10月27日
ちょっとブレイク
10月21日、衆議院の首相指名選挙で過半数を得票し、第104代首相に高市早苗氏が選出された。日本の憲政史上初め[...]
2025年10月20日
コラム「虎視」
古紙ヤードマップは先代創業者が本紙創刊時から考案していたもので、いつかは日本全国の古紙ヤードを一覧にして冊子に[...]