2019年12月2日 オピニオン » 1355号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

 古紙市況の低下は、世界的な古紙のごみ化問題を招いている。日本では低品質の古紙のごみ化が懸念されているが、しかし多くの家庭では、価格が下がったからといって分別を止めるということはない。

 ▼欧米では、家庭系の資源物の大半はシングルストリームによる回収が一般的である。シングルストリームとは、缶・びん・廃プラ・古紙等の再生資源物をまとめて一緒に回収する方式。これは国土が広い米国やオーストラリア、合理化志向の欧州で90年代に瞬く間に広がった。1ヵ所の工場で1日およそ50~100トンの資源物が搬入され、人手と機械によって、各資源物と残渣に分けられる。

 ▼輸入された米国のONP(回収された新聞古紙)の中身を見ると、かなり異物の混入量が多いことが分かる。PETボトルが1ベールに10本以上入っていることも多い。ある東南アジアのメーカーは、輸入古紙にPETボトルの混入があまりにも多いので、これを原料にしてPETペレット工場の開設を真剣に検討したという。このシングルストリームで回収された資源物は、中国の環境規制によって完全に行き場を失った。東南アジアも時間の問題だろう。今後、日本式の分別回収が世界中に広がる可能性もある?

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