
徳島県上勝町は03年、町内から出る焼却・埋め立てごみをゼロにするという目標を掲げ、日本で初めてゼロ・ウェイスト宣言を行った。
町民は唯一のごみ収集場であるゴミステーションに自らごみを持ち込み、できる限り分別・資源化を行う。
その結果、リサイクル率は80%を超え、日本国内や海外からも視察や取材が訪れるようになった。
本紙では、23年以来3回目となる視察訪問に徳島県・上勝町を訪れた。
過疎化が進む町だが、近年では地域おこし協力隊として若者の移住が増えている。ごみゼロの理念に共感し、エシカルな生活に憧れて移住する若者も多い。ごみゼロ・環境を掲げた町おこしとして成功した数少ない事例だと言える。
感情ミュート世代と言われる20代は、ポジティブ・ネガティブの感情をミュート(抑圧)する。自分の意見を主張して他人とぶつかることにエネルギーを使いたくないのだ。
では上勝町を訪れる若者は何を求めているのか。ミュート環境で育ちながらも、大量消費やデジタル疲れから日々の生活に違和感を感じ、人との繋がりを求める。
あえて不便な暮らしに身を投じることでマインドをリセットする。環境学習を通じて人や自然に触れることで、豊かな感情を取り戻すという。
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