
03年に高良・高橋常務、古紙ジャーナル創業者の父、私の3人で、愛媛県の常裕パルプ工業を訪問した。そこで古紙パルプの生産工程や原料古紙について、詳しく教えてもらった。この時に最も衝撃的だったのが、当時の井川猛社長が話していた「オランダでは使用済み紙おむつがリサイクルされている」という事だった。
▼環境省は現在、「今後の再資源化重点品目」として、①廃プラ、②太陽光パネル、③紙おむつを挙げている。廃プラは既に22年4月にプラ新法を施行して、製品プラも含めて幅広い資源化用途を拡大中。また太陽光パネルに関しては今回、高良への取材を兼ねて、法施行に向けた現状をまとめた。そして残すは紙おむつだ。
▼あの時から22年が経過するが、日本では紙おむつの再資源化には至っていない。各自治体からは「紙と言えば古紙ではなく紙おむつの処理に困っている」という声をよく聞く。これまでは子供用が多数だったが、高齢化が進むに連れて大人用の排出量が増えており、今後の対策が急務となっている。使用済み紙おむつから汚れと臭いを完全に除去し、紙繊維だけを取り出すという夢の技術が実用化されれば、世界各地でごみ減量が進む。そしてこれが実現すれば、究極の古紙の掘り起こしに繋がるかもしれない。
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