▼昨年の新聞古紙の回収量は533万トン、回収率は141.8%だった。古紙再生促進センター調べによる。回収率が100%を超えているのは新聞にチラシが混入しているため。日本の新聞は重量ベースにして半分がチラシ。従って実質的な回収率は90%程度とみられている。90%も回収されているので掘り起こせる余地は少ない。
▼新聞の発生先は家庭、オフィスビル、新聞販売店など。環境省が集計した平成16年度の家庭系古紙(集団回収と行政回収による)の回収量が500万トン。このうち半分が新聞とみると250万トン。533万トンから差し引くと283万トン。これがオフィスビルや新聞販売店から集まる古紙に相当するかというと、そうでもない。
▼環境省の集計から洩れた抜き取り分や新聞販売店回収やちり紙交換による回収がある。新聞販売店回収とは販売店から出る残紙ではなくて、家庭から出る新聞を集める仕組みで、首都圏を中心に普及していた。やがて中部に波及し、最近は関西、九州にも徐々に拡がってきた。大手全国紙だけでなくブロック紙、地方紙がこの回収に注力するようになったため。つまり新聞の回収システムは二本立てどころか三本立て、四本立ての重複構造になっている。
2025年04月21日
コラム「虎視」
日本では商品や容器包装等で、リサイクルしやすい設計がこれまでにも行われてきた。その一例が、かつて家庭や企業に配[...]
2025年04月14日
コラム「虎視」
17年に発刊された「アマゾンが描く2022年の世界、田中道昭著」という本に出てくる近未来像がある。無人コンビニ[...]
2025年04月07日
コラム「虎視」
概ね売上10億円以上の古紙問屋を対象に業況調査アンケートを実施したが、回答率は3割強にとどまった。経営状況の公[...]
2025年03月31日
コラム「虎視」
2018年から開始した中国のナショナルソードにより、鉄スクラップも輸入禁止となった。しかしその前から中国は世界[...]