この冬、キャベツが未曾有の高値を記録した。昨年12月には、茨城県下妻市の畑でキャベツを盗んだとして中国籍の兄弟が逮捕された。「捨てられていたものを拾っただけ」と主張し、最終的に不起訴処分となった。理由は明らかでないが、窃盗罪は被害額が小さいと不起訴の可能性が高い。どこかで聞いたような話でもある。まさかキャベツ持ち去り条例まで作られることはないだろうが……。
▼インバウンドの流入に加え、海外から日本に定住する人が増えれば、さまざまな摩擦が生じ、日本人だけで築いてきた秩序が乱される。しかし、人口減少は国家の存亡にも関わる深刻な課題だ。リサイクル・廃棄物に関わる労働集約型の産業では、労働力不足は、事業継続を危ぶませる。また、製紙業界でも人口減少により紙・板紙の需要減が加速する。
▼日本は過去30年間、移民政策にほとんど手を打ってこなかった。無計画に受け入れれば、英国のEU離脱やトランプ氏の米大統領当選のように政治が揺るがす反動も生じる。外国人に寛容でありつつ、日本文化を尊重してもらうための道は容易ではない。だが、ソフトな就労支援だけでなく、ハードな移民政策についても真剣に議論すべき時期に来ているのかもしれない。
2025年07月14日
コラム「虎視」
今号で紹介した熊谷紙業は、90年代から古紙パルプ生産を試行錯誤してきた。本紙268号(97年10月)を改めて読[...]
2025年07月07日
コラム「虎視」
段ボール古紙の調達価格が、段原紙の市況上昇のなか、据え置かれている。段原紙は2017年以降、5回目となる値上げ[...]
2025年06月30日
コラム「虎視」
2015年に日本マテリオと共催して、古紙ジャーナル韓国ツアーを開催した。
▼その時に家庭紙メ[...]
2025年06月23日
コラム「虎視」
韓国には業界紙というものが存在しないという。その理由は主に3つある。
▼①そもそも各業界[...]