▼本紙の調査によると、全国に古紙問屋は約1,000社・1,850ヤードがある。リーマンショックや東日本大震災の影響でヤードラッシュは一旦収束したが、ここにきて再び新ヤードの開設ラッシュを迎えている。
▼今回の新ヤード開設ラッシュは大手問屋が多く、様々な背景と要因がある。①仕入競争の激化、②一元管理の増加、③国内価格のプレミアム及び輸出価格の高騰、④国内・海外製紙の新マシン稼働による調達量確保ー等。また全国的に問屋のグループ参入が増えているのは、輸出暴落や国内荷止め等へのリスクヘッジや、現在では国内建値で売るよりもプレミアムが何段階も付いている大手問屋に売る方が高い等の理由がある。
▼製紙メーカーに比べると投資額が少なく、商社に比べるとリスクが少なく、また古紙市況が上下する中でも比較的車間距離(利ざや)を取りやすい古紙問屋は、以前から経営基盤が安定していると言われている。また、市街地に多くの土地を保有していることや、商習慣として現金商売(支出は現金、入金は手形)ということも安定要因だろう。今後はグループ化や商社系・メーカー系のヤードが増えることは間違いないが、経営難で廃業するということは考えにくい。
2025年06月30日
コラム「虎視」
2015年に日本マテリオと共催して、古紙ジャーナル韓国ツアーを開催した。
▼その時に家庭紙メ[...]
2025年06月23日
コラム「虎視」
韓国には業界紙というものが存在しないという。その理由は主に3つある。
▼①そもそも各業界[...]
2025年06月16日
コラム「虎視」
日本には売上高1兆円超の上場企業が177社ある。その顔ぶれの変化は産業構造の移り変わりを映す。近年ではキーエン[...]
2025年06月09日
コラム「虎視」
各国の新聞用紙生産量は、ピーク比で米国は95%減、中国85%減、韓国77%減、日本は60%減。世界中どこを見渡[...]