小六会長とは全原連の新年会と総会で毎年顔を合わせていた。その会合が終わった後、いつも嘆いていた。「紙はゴミじゃない!と訴えていても、古紙屋さんがこれではね」。会合が終わった席には、料理のメニュー表、会合の目録や資料、割箸が入っていた紙袋等、様々なリサイクルできる紙類が散乱していた。それらを毎回、丁寧に集め回っていた氏の姿が今でも目に浮かぶ。
▼小六会長は98年から、全国の学校や町内会で出前授業を始めた。そしてこの20年間は毎年100回の出前授業をこなし、全国各地に遠征をしていた。愛称のコロッケ先生で知られ、子供からも大人からも人気を得ていた。「紙はゴミじゃない!という熱い想いを、1人でも多くの人に届けるのが私の使命です」と話していた。
▼これまで様々な方が古紙リサイクルの推進やPRに尽力してきたが、これほどまでに使命感を持って、自主的に数十年活動してきた人は他にいない。少しでも多くの人が環境に興味を持ち、紙はゴミじゃない!を実践していけば、まだ古紙を掘り起こす余地はあるだろう。環境教育の伝道者である小六氏の教え子、小六チルドレンが、今後の古紙業界から多数輩出されることを望んでいる。
2024年12月02日
コラム「虎視」
働き方改革によって古紙業界ではドライバー不足に陥る懸念があった。時間外労働の上限規制(年間960時間)が敷かれ[...]
2024年12月02日
ちょっとブレイク
母がヒッポファミリークラブという多言語の国際交流クラブに入っていたので、海外からのホームステイを積極的に受け入[...]
2024年11月25日
コラム「虎視」
古紙の源泉となる紙の需要にもトレンドがある。雑誌は販売部数が減り、広告も減り、そして売るための書店も減っていく[...]
2024年11月18日
コラム「虎視」
日資連は日本再生資源事業協同組合連合会の略称で、1973年のオイルショックの真っ只中に、主に専ら物の回収業者が[...]