▼行政回収や集団回収で雑がみを回収する自治体が増えているが、名古屋市も2月中旬から集団回収で雑がみの回収を始めた。市によると、可燃ごみ袋の中身を分析すると、紙類が30%含まれており、そのうち資源化が困難な紙類が10%、資源化できる紙類(新聞、雑誌、雑がみなど。このうち約半分が雑がみという)がまだ20%も混入。後者のリサイクルに取り組む。
▼名古屋市の平成17年度のごみ量は72万トン(家庭系と事業系の比率はおよそ6対4)。市は22年度を目標にさらに10万トンごみ量を減らし、62万トンに。同時に資源化量を38万トンから46万トンまで増やす計画を立てている。雑がみの回収はこうした数値目標を実現するための一環でもある。リサイクル先進都市の名古屋市が数値目標を立てごみ減量化を一段と進めようとしているのに対し、1人当たりのごみ量が名古屋市の2倍も排出している大阪市は減量化が大変、遅れている。名古屋市の取り組み姿勢をみていると大都市間の格差はさらに広がるだろう。
▼ちなみに市は雑がみで大きなものは雑誌と一緒にしばって出し、小さなもの(はがき、封筒、メモ用紙、トイレットペーパーやラップの芯など)は紙袋に入れて出すように指導している。
2025年07月14日
コラム「虎視」
今号で紹介した熊谷紙業は、90年代から古紙パルプ生産を試行錯誤してきた。本紙268号(97年10月)を改めて読[...]
2025年07月07日
コラム「虎視」
段ボール古紙の調達価格が、段原紙の市況上昇のなか、据え置かれている。段原紙は2017年以降、5回目となる値上げ[...]
2025年06月30日
コラム「虎視」
2015年に日本マテリオと共催して、古紙ジャーナル韓国ツアーを開催した。
▼その時に家庭紙メ[...]
2025年06月23日
コラム「虎視」
韓国には業界紙というものが存在しないという。その理由は主に3つある。
▼①そもそも各業界[...]