▼中国で日本の古紙問屋や商社が古紙ヤードを開設する事例が増えているが、メリットはなんといっても初期投資が安いことだろう。日本だと2,000坪の大型ヤードを土地から購入して建設するとなると、10億円程度の資金が必要になる。中国では10億円もあれば10ヵ所のヤード(2,000坪程度)建設が可能だ。土地は定期借地権だし、工事費、設備費、人件費、運転資金を含めて1ヤードの開設に1億円もあれば十分というわけだ。
▼しかしデメリットも多い。まず①粗利が薄い②コレクター(回収人)やタテバとの仕入れ競争が激しい③税金などの諸費用が高いーことであろう。とくに①の粗利はびっくりするくらい薄い。元で平均トン10元から20元という。日本円にするとキロ14銭から28銭だ。どうして回収業が儲けているのか不思議に思うくらいくらい。
▼2001年にSPP(上海で新聞用紙を生産)にでかけたことがある。そこの担当者は古紙ヤードを開設するために市場調査をしたが諦めたという。理由ははっきり語らなかったが、回収業の粗利の実態をみて、外資ではムリと悟ったのでないか。そうした状況は現在も続いているわけだ。そこで家庭系でなく事業系や産業系古紙で経営を軌道に乗せる試みが行われている。
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