▼2007年9月10日の本紙のバックナンバーをみていると、「段ボール、雑誌ともにCIFトン180ドル台に。新聞を加えた三品ともに200ドルが視野に入る」と報じている。翌10月には現実のものになり、200ドル相場が現出。問屋手取りも20円台に。そしてこの高原相場は08年10月の大暴落まで続く。つまり200ドル相場は1年続き、大暴落で終止符を打ったわけだが、暴落時、200ドル相場はもはや戻らないかに思われたものだがー。
▼それが今年1月、早々と200ドル相場が蘇った。なんという回復のスピードだろう。クリスマス休暇や新年を挟んで、欧米で寒波が到来したりして回収が滞っている間に、である。ただ前回との違いは為替だ。07年~08年は米ドルが1ドル105円前後の円安だった。現在は90数円の円高。その分、問屋手取りは相殺されている(2、3円減少している)が、輸出価格が国内価格を大きく上回ってきたことは同じ。
▼冬場は古紙の非発生期だけに、春先になって発生が増えてくれば簡単に反落するという見方と、いや無い時に上がるのだから春も強いという逆の見方もできる。今年の春節(旧正月)は2月13日から1週間。中国の買いがストップするので流れが変わるか、どうか。
2024年11月25日
コラム「虎視」
古紙の源泉となる紙の需要にもトレンドがある。雑誌は販売部数が減り、広告も減り、そして売るための書店も減っていく[...]
2024年11月18日
コラム「虎視」
日資連は日本再生資源事業協同組合連合会の略称で、1973年のオイルショックの真っ只中に、主に専ら物の回収業者が[...]
2024年11月18日
ちょっとブレイク
サッカー日本代表の森保ジャパンが好調である。過去3年の日本代表の成績は29勝8敗5分(24年10月末時点)だが[...]
2024年11月11日
コラム「虎視」
小六会長とは全原連の新年会と総会で毎年顔を合わせていた。その会合が終わった後、いつも嘆いていた。「紙はゴミじゃ[...]