
2021年の新聞用紙生産量は198万トンだった。200万トン割れは、1971年(昭和46年)以来50年ぶり。欧米より日本の新聞は減少ペースが鈍かったが、近年は転げ落ちるように減っている。日本新聞協会によると21年末の新聞発行部数は3302万部で、過去5年間で1千万部減。同時期に新聞用紙も93万トンの需要が消滅した。
▼新聞社には不動産など資産が潤沢とはいえ、紙媒体の新聞事業を補う事業転換が欠かせない。だが、デジタル事業は出版業界より出遅れてきた。一般紙のデジタル事業の収入割合が2%に過ぎないのに対し、漫画などの電子出版が好調な出版業界では24%に上る。未来が明るいかは、新卒生の就職ランキングでも鮮明だ。講談社や小学館は20位以内なのに対して、新聞社は100位にすら入らない。
▼日本人はルールを守る国民性だが、意外に軽んじられているのが著作権。弊紙のような専門媒体でさえ毎週のように拡散され、悲しくも「無銭購読」が散見される。出版業界はネット上に無断公開するサイト運営者と戦ってきたのに対して、大手新聞社は取材費をかけて制作した記事をなぜかYahoo!などを通じて無料公開している。新聞不況の元凶であるし、著作権の軽視にも結び付いている。
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