
古紙回収率が94.5%を誇る韓国だが、年間約150万トンを海外から調達する古紙輸入国でもある。特に新聞古紙の輸入依存度が高い。生産する新聞用紙の約半量を海外に出荷するため、その原料を再び他国から手当てする必要があるからだ。新聞用紙の生産推移をみると、07年の163万トンがピーク。昨年は152万トンと頭打ち感は出てきたとはいえ、日本からの輸出動向に注視したい。新聞古紙の需給ギャップは60万トン前後で、月間5万トンほどが輸出に回る最大量ともいえる。
▼日本から積極買いする韓国のチョンジュ・ペーパーは幾多の曲折があった。1965年にサムスングループ系列のセハン製紙として創業し、全州製紙に商号変更後、オーナー死去に伴うグループ分離でハンソル製紙となり、その後PAPCO全州となった。98年のアジア通貨危機を機に、ハンソル製紙とアビティビ、ノルスケ・スコグの3社が共同出資するパンアジアペーパーコリアに改称。05年にノルスケ1社の所有となったものの、欧州大手の手腕をもってしても経営に行き詰る。08年に8,500億ウォン(=約765億円)で売却され、現商号となったが、現オーナーはモルガン・スタンレーら投資ファンドである。
2025年12月15日
コラム「虎視」
高3の息子は奈良高専の情報工学科に通っているが、今週、社会見学活動で大阪府警を訪問する。「サイバー攻撃やサイバ[...]
2025年12月08日
コラム「虎視」
03年に高良・高橋常務、古紙ジャーナル創業者の父、私の3人で、愛媛県の常裕パルプ工業を訪問した。そこで古紙パル[...]
2025年12月01日
コラム「虎視」
日本国内の古紙利用工場は中小を含めて約140カ所。そのうち家庭紙(ティッシュ・トイレット等)を生産するのは52[...]
2025年12月01日
ちょっとブレイク
凄い時代が来たものである。大谷選手は、投手で10奪三振の好投を見せながら同じ試合で3本塁打を放ち、全てのメジャ[...]