2013年7月15日 オピニオン » 1041号

コラム「虎視」1041号

コラム「虎視」

▼7月に入って輸出円価(問屋手取り)が上昇し19円が出てきたとしよう。6月末の成約に比べると1円以上高い。そこで問屋は追加輸出したいと考える。仮に月1万トンを回収している問屋が普段は3,000トンを輸出に、国内製紙に7,000トンを振り向けていたとしよう。国内を減らして輸出を増やすという行為が自由にできれば、問屋にとってこれほどのビッグチャンスはない。ところがこういう時ほど国内製紙も在庫が少ない。完納するよう矢の催促。輸出余剰玉を持たない問屋はジレンマに陥る。

▼今春、輸出価格が下落した。様子をみるため、ある問屋がしばらく輸出を減らし在庫を積みましたとしよう。このような対応ができるなら上がった時に輸出を増やせる。ところが古紙輸出が本格化してからというもの、日本の問屋はランニングストック程度しか在庫を持たなくなった。その方が在庫の回転が速いし、輸出は国内販売より資金が寝ないので資金回転率も速くなった。だから少々安くても輸出してしまうというのが問屋の経営スタイルとして定着した。価格が上がるまで在庫を持つというのは思惑が外れたらリスクも大きい。この結果、輸出価格が上昇する時ほど、国内に余剰玉がなくなり、輸出が減るという現象が起こる。

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