
日本ではBKP(晒クラフトパルプ)の専抄メーカーは存在せず、UKP(未晒クラフトパルプ)では兵庫パルプ工業が唯一の専抄メーカーだ。かつてチップ高騰で競争力を失い、付加価値を高めるために抄紙機を相次ぎ導入し、パルプから紙までの一貫生産が主流となってきた。ところが、洋紙需要の先細りとともにパルプや古紙価格の上昇から市場に変化も起きつつある。
▼昨年、古紙高騰の背景で、にわかに伸びたのがパルプ出荷だった。国内販売、輸出ともに伸び、それぞれ前年より6.7%、5.8%の増加だった。国内では家庭紙の増産、海外では中国向けの需要が追い風となった。造れば造るほど売れる状況で、国内のパルプ設備はほぼフル稼働。一貫生産が基本なので、洋紙市場の縮小分がパルプの外販余力となっているわけだ。
▼パルプ市況は昨年だけで約四割も上昇した。中国の古紙輸入規制から輸入パルプの需要が急増。供給サイドでは大手パルプメーカーの設備トラブルが起きたことも需給逼迫の一因だった。パルプ化工程で出る黒液のエネルギー回収が利点で、海外販売も好調となれば、価格変動の激しい古紙よりポテンシャルが高まる。現に近年は紙生産の落ち込みよりも古紙の紙向け消費の減少幅のほうが大きい。
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