
▼昨年の段ボール古紙の輸出量は89万トン。段ボールは古紙輸出の牽引役でもあるわけだが、国別では中国が二位でタイがトップだった。長江デルタ地域でナインドラゴンやリー&マンの新工場が稼働。中国向け輸出が増えると、今年の段ボール輸出は初めて100万トンを超えるかもしれない。
▼段ボール輸出の増大の問題に対してレンゴー大坪社長は「輸出が月20万トンに増えても日本のマーケットはびくびくすることはない。それくらい増えた方が日本の古紙の業界がうまくいく」と語って我々メディアを驚かせた。昨年の輸出量が月7万トン強。この3倍くらい増えてもいいというわけだから。念のため、あとで聞き直すと、将来の段ボールの回収量が1,200万トンになり、300万トンくらいの段ボールが余る、これが輸出に回るとの見通しを持っている様子だった。
▼昨年、同じ懇親会の席上で日本の古紙の輸出に数量枠を嵌めたいと発言。この考えは今も変わりがないという。一方で古紙の輸出が増えるのは、板紙、古紙、廃棄物の三つ業界の構造改革にとって必要不可欠と考えているようだった。発想が飛躍するのは指導力ある経営者の常か。このため、経営者の言葉は誤解されやすいが、読者の皆さんはどう受け止めましたか?
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