2007年6月11日 オピニオン » 741号

コラム「虎視」 741号

コラム「虎視」

▼補助金の付いた集団回収と行政回収の普及、右肩下がりの古紙価格、輸出市場がなく集めても売れなかった頃、ちり紙交換業は衰退の道をたどる。そのちり紙交換業が近年、復活しつつあるのを目の当たりに見た。というのは過日、関西のある古紙ヤードを訪問。その日が行政回収の持ち込み日と重なったため、行政のパッカー車とちり紙交換の1トン車が次々と入ってき、業者が増えたことを実感した。

▼その行政回収は1年ごとの入札で、パッカー車は新聞、雑誌、段ボール、古布の4品目を混載。選別の必要があるので入札価格は逆有償(代価をもらう)とのこと。パッカーの中身は段ボールが目立ち、新聞、雑誌は抜き取られているもよう。抜き取りといえば世田谷区の事件で東京簡易裁判所が3つ判決を出した。ふたつは無罪でひとつは有罪。判決がバラバラだったので、世田谷区は控訴しないもよう。世田谷区に話を聞いてきたので次号で報告したい。

▼家庭からの古紙回収は集団回収、行政回収、販売店回収、ちり紙交換と多様な手法が混在。ただ関西では販売店回収って何?と聞かれることも多く、馴染みが薄い手法もある。行政回収も全国でもっとも普及率が低いのが関西。それだけちり紙交換が活発ということの裏返しでもあるのだが。

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