
「将来的に国内で古紙が集まらなくなるのではないか」。そんな危機感を抱く製紙メーカー幹部もいるようだ。古紙回収量は過去10年で21%も減少。一方で、国内の消費量は12%減に留まる。つまり消費より回収が減るペースのほうが早い。需給のバッファーは年々縮まり、一定量が輸出される中で、原料不足に陥る可能性がちらつき始めたのだ。
▼問屋の淘汰再編も既存の調達先を揺るがすことになり、不安を増幅させているのだろう。製紙メーカーの対応策としては、①輸入古紙の調達、②パルプの配合増、③クローズドシステムの構築が考えられる。①は大王製紙が5年前に試みたことがあるものの、品質面で課題も多かった。円安も逆風だろう。②は、古紙をパルプに切り換えると、コストが跳ね上がるため、製品品種にも拠るが、段ボールでは現実的ではない。
▼目下、製紙メーカーが注力するのが、③のクローズドの仕組みによる対応だ。排出元の囲い込みによって、輸出分の国内回帰にも繋がる。また段原紙の安定供給が見込めることもあって、商社が積極的に提案しているようだ。古紙問屋には市況に関わらず、収集費や加工賃を払われるだけ。いよいよ古紙の回収は排出元へ戻すことが前提、そんな仕事の比率が高まってきた。
2026年03月23日
コラム「虎視」
札幌市は09年7月から、家庭ごみ有料化と同時に雑がみの行政回収を始めた。これによってごみは有料、資源に分ければ[...]
2026年03月16日
コラム「虎視」
鉄・非鉄業界の業界動向や価格情報を報道しているのが、業界紙の日刊市況通信である。実は以前、印刷している印刷屋が[...]
2026年03月09日
コラム「虎視」
昨年から今年にかけて、パック連の主催による紙パック回収システム強化検討会が3回にわたって行われた。これまでの紙[...]
2026年03月02日
コラム「虎視」
2015年7月に発刊された「コロッケ先生の情熱!古紙リサイクル授業」は、同年の青少年読書感想文全国コンクールの[...]