これまで事業系ごみ量が断トツに多かった大阪市だが、様々なごみ減量施策により、晴れてワーストの座を脱却することになった。また京都市や神戸市、堺市といった関西の主要市においても、この10年間のごみ減少率がかなり高くなっている。本文でも触れているが、周回遅れの大阪市や、遅れ気味だった関西の主要市が追いついたことにより、政令都市の1人当りのごみ量は、各市の差がほとんどなくなってきている。
▼政令都市の中で1人当りごみ量が最小の広島市は、10年前から首位をキープしている。広島市は、米国のシングルストリーム方式による資源物回収が定着。市内の2カ所の選別施設で、混合回収した資源物を大型選別ラインで選別する様子は、さながら米国やオーストラリアの様相である。また集団回収に助成金がないので、市が関与する古紙回収量としての数字は、政令都市の中では最小である。
▼政令都市の1人当りのごみ量では、広島市が最小で、次いで京都市、横浜市、相模原市、川崎市の順。3位から5位はいずれも神奈川県の政令市で、事業系ごみ量がかなり少ない。処理料金それほど高い訳ではなく、紙類の搬入禁止措置も横浜市のみで、家庭ごみの有料化も3市とも行っていない。ごみ減量施策は奥が深い。
2025年09月01日
コラム「虎視」
5年ぶりに発刊する古紙ヤードマップの調査作業を行っている。5年前の2020年はコロナ禍の時だった。
[...]
2025年07月14日
コラム「虎視」
今号で紹介した熊谷紙業は、90年代から古紙パルプ生産を試行錯誤してきた。本紙268号(97年10月)を改めて読[...]
2025年07月07日
コラム「虎視」
段ボール古紙の調達価格が、段原紙の市況上昇のなか、据え置かれている。段原紙は2017年以降、5回目となる値上げ[...]
2025年06月30日
コラム「虎視」
2015年に日本マテリオと共催して、古紙ジャーナル韓国ツアーを開催した。
▼その時に家庭紙メ[...]