
▼昨秋から今春にかけて、雑誌古紙の輸出価格が新聞古紙に肩を並べ、一時は雑誌がキロ一・五円も上回った。この影響によって、新聞の国内メーカーの入荷が極端に減った。発生期である昨年十二月と今年一月、三月ですら、入荷量はそれぞれ前年比一〇%減、八%減、四%減。国内メーカーの在庫が急減しており、今年は新聞古紙の安定調達が危機的とも言われる。
▼もともと新聞古紙は、購読部数の減少に伴い発生が減っていた。そこへ出荷される際の「負」のインセンティブが作用している。雑誌の輸出価格が急騰したことで、選別の手間をかけず、雑誌に混ぜても高値で輸出できる。問屋の中には在庫管理の利点から、扱いを雑誌と段ボールの二品種に絞り、少量の新聞は最初から雑誌に混ぜてしまうこともあるようだ。発生減がさらに新聞古紙での出荷を減らす悪循環に陥っている。
▼現状では、新聞の輸出価格が再び逆転しているが、輸出量は今年一―四月だけで十二万トン超と、前年より二七%も増えた。二〇一二年の六十一万トンから減少傾向にあり、近年の輸出量は三十万トン台だった。国内の安定供給に向け、輸出にブレーキをかけたいところだが、持ち去り玉は一定量が出てしまう需給調整のジレンマも抱えている。
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