
▼世界の紙・板紙生産量に占める中国の比率が二〇〇一年に一一%だったのが、二六%まで伸びた。いまや四分の一の紙・板紙が中国産だ。逆に日本のシェアは一〇%から六%まで低下している。二〇〇九年から中国が世界一の紙・板紙生産国となったが、多分にもれず、洋紙が低迷、板紙・家庭紙が好調と全体的にみれば成長ペースは鈍化する傾向にある。
▼こうした中で、政府主導によって大手メーカーの競争環境が整備されている。つまり古い設備の中小メーカーを強制的に潰して、大手に生産能力を集約化。その結果、大手三十社の生産集中度が五七%まで上昇し、競争力に一層磨きがかかっている。過剰設備を容認する日本のほうが、よほど社会主義国のようでもあるが、日本の製紙産業における相対的な競争力の低下が危惧される。
▼当然、競争力のあるメーカーが原料を高く買い、製品を安く売ることが出来る。生産コストに占める原料の比率は中国が四~五割、日本が三割ほど。競争力をつけた中国勢の買い姿勢はますます強まるばかり。供給量の二割に過ぎない輸出の高値に全体の国内市況が引っ張られている。日本のメーカーは一時の製品値上げでは凌げない、改革に迫られたときなのかも知れない。
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