
世界広しといえど、古紙の分別回収が浸透している国は、日本と韓国のみである。後進国では、古紙は貴重品なので捨てられることはほとんどないが、段ボールや新聞紙等はリユース用途がまだまだ多い。
▼中国の古紙禁輸以降は、欧米の「シングルストリーム」が存続の危機となった。中国が禁輸したことで、東南アジアの輸入古紙の品質が大幅に低下し、輸入基準を強化した。これによって米国・欧州の低品質グレードの古紙は行き場を失い、欧米では「日本のように分別回収を行うしか、我々の生きる道はない」という論調が強くなった。しかしインドが低品質の古紙を大量に受け入れたため、その論調はトーンダウンした。
▼しかし日本でも、これまで当たり前のように行われてきた分別回収だが、コスト負担ができなくなることも十分、予想される。以前の90年代の古紙価格の低迷時には、回収コストが出ないので行政回収が拡がったという経緯がある。既にコンビニ等の小口回収は逆有償回収などが拡がっており、古紙問屋はコスト高を吸収しきれなくなりつつある。分別回収がなくなっていくのか、このまま続くのか。古紙の建値は変わらず、輸出価格も低調が続く中、古紙問屋は体力勝負の様相になりつつある。
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